アルバイトで疲労困憊

地元のドーム球場があり、学生時代にそこで3日間の臨時アルバイトをしたことがある。
元々働いている友達からの誘いに乗った形だが、あんなに過酷だと分かっていたら断っていた。

地元のチームとリーグ争いをする宿敵が相手。
勝った方にマジックが点灯するという大事な時期だった。
熱気溢れる満員の客席でアルコールや弁当を販売する売り子のアルバイト。

接戦を繰り広げるゲーム展開のため、席を立って食べ物を買いにいく余裕がないお客さんは売り子からどんどん買ってくれた。
忙しくて気がつけばゲームセットになっていたが、二日目ついに疲れすぎて倒れてしまったのだ。

仕事中ではなく帰り道、自転車で川沿いを走っていたら急に周りの風景が灰色と緑色を混ぜたような色になり、次の瞬間グラッと頭が痛くなり自転車をこぐ足がおぼつかなくなり転んだ。
起き上がろうにもとにかく疲れていたので、自転車を起こすことなくしばらく座り込んでいた。

高校生だった私は、こんなに倒れるほど働かないといけないなんて、大人になるのが怖くなった。
そんな真っ黒の思考になりながらも母に電話をかけ、迎えにきてもらった。
人生で一番疲れたアルバイトの思い出。

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