アニメを作る

小学校高学年のとき、テレビアニメはだんだんと見なくなっていた。
放課後家に帰る頃の時間には、子ども向けのアニメが放送されていたが、その中の一つで幼稚園から小学校低学年向けのギャグアニメがあった。

私はそのアニメが始まるとチャンネルを替えていた。
なぜかというと、面白さが分かるのは幼稚園生ぐらいだし、これを見ていることが恥ずかしいと思っていたからだ。

そのアニメが終わるころにまたチャンネルを戻すとエンドロールが流れている。
流れる制作者の名前を見ながら、この人たちはこのアニメを作っていることをどう思っているんだろう。
もっと他に仕事があるんじゃないか、とおせっかいにも心配していた。

今になって考えていると、アニメの現場に携わりたい人はたくさんいる。
その中でもゴールデン帯の少し前に放送するアニメに携われることは、きっと名誉なことだろう。

アニメの途中に流れるコマーシャルをスポンサーから取ってくるのも大きなビジネスだ。
そんなことは当時の私には分からなかったが、あんな風な感想を抱いた当時の自分が恥ずかしくなった。
どんな仕事であれ、一生懸命物作りをする人間はかっこいいのだ。

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