麻婆豆腐の思い出

昨年夏頃、お気に入りのフライパンを捨てることになった。
いつも晩ご飯はあえて多めに作っている。
翌日自分が食べるためだ。

晩ご飯を終えてフライパンや鍋に残っているものは容器やお皿に移して冷蔵庫に移すのだが、この日はたまたま作りすぎた麻婆豆腐をフライパンに残したまま寝てしまった。
乾燥対策でエアコンを消していたため、キッチン付近の室温は高かったのだろう。

朝起きたらもうダメになっていた。
恐るべし夏の暑さ。

麻婆豆腐の元を使わずに、味噌やコチュジャン、みりんなどで甘めに仕上げたお気に入りの味付けで、おいしくできただけにショックだった。
ダメになった麻婆豆腐を捨てるために袋に移して捨てた。

フライパンを洗おうと思ったが臭いがかなりきつく、家中の換気扇や窓を開けて行った。
綺麗に油も取れたフライパンだったが、残念なことに腐敗した臭いだけが消えない。

いつも使う液体洗剤に浸けたり、粉状のクレンザーでこすったり、重曹やクエン酸など、手を尽くしたが全くにおいが取れなかった。
とても使い勝手のいいフライパンだったが、たまらず捨てることとなった。

自分の不注意で起こったことなので、情けなかったが、それから新しいフライパンを買ったが、今いち手になじまずに半年経ってしまった。
あの夏の日に戻れたら、冷蔵庫に残った麻婆をしまうように注意したい。

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